俳句と詩吟とのコラボがありました。50名以上(直接こられた方の数は把握できませんでした)の方が参加され、詩吟コラボと脇町吟行を楽しみました。スナップ写真をご覧ください。また公開可能な写真を皆さま投稿ください。このページに載せます。
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大賀毬さん提供 句会場は二か所に分かれました

みどり主宰提供 お昼はそば米雑炊

みどり主宰提供

冬扇会長提供 オデオン座の舞台には芝居絵がはなやかです

冬扇会長提供 開演前30分 オデオン座の会場はぎっしりになりました。
俳句と詩吟とのコラボがありました。50名以上(直接こられた方の数は把握できませんでした)の方が参加され、詩吟コラボと脇町吟行を楽しみました。スナップ写真をご覧ください。また公開可能な写真を皆さま投稿ください。このページに載せます。
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大賀毬さん提供 句会場は二か所に分かれました
みどり主宰提供 お昼はそば米雑炊
みどり主宰提供
冬扇会長提供 オデオン座の舞台には芝居絵がはなやかです
冬扇会長提供 開演前30分 オデオン座の会場はぎっしりになりました。
オデオン座で「吟詠」された俳句から 蔵本芙美子
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私たちにとっては珍しい詩吟と俳句のコラボレーションが行われました。
3月23日(日)美馬市脇町の「オデオン座」を会場に、公益社団法人関西吟詩文化協会・四国地区連合会主催の「四国地区吟詠研修会」のなかで、ひまわり・西池冬扇会長の講演と、吟詩の会員による「俳句吟詠」が行われたのです。
「俳句と漢詩」と題しての講演は、冬扇先生らしいユーモアとわかりやすい丁寧なお話しで、吟詩会員だけでなく俳句経験者の我々にも新鮮で、また系統立てた学び直しとなりました。さらに芭蕉の奥の細道「月日は百代の過客にして・・・」を始め、蕪村など漢詩の影響を受けた俳句の話もあり、大変興味深く聞き入りました。
俳句吟詠ではなんと俳句10句が吟詠披露され、朗々とうたわれた句は、これまでに普通に披講されたのとは異なる濃い世界観が醸し出されました。素敵な時間でした。
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・ご注意:これは実際の写真ではありません。当日をイメージした想像図です
<吟詠披露10句> (吟詠された句としての鑑賞)
浮き寝鳥おのが水輪を褥とし 岩佐 松女
音のない句を静かに吟じられた。単に声に出してうたうだけではなくうたうことでそこに静けさを表して見せることに驚いた。
大寒や外階段の履の音 藤村 光
カンカンという鉄の階段を登る音が、吟詠のリズムとして聞こえてくるようだった。大寒が強調している。
寒椿母の香しのぶ名古屋帯 林 景華
吟じられると会場から、涙がでそうになるねえと言う声が。何歳になっても母のことは懐かしい思い出。この方は香りで思い出されて。香りを耳から感じさせてもらったことが新鮮だった。
飛び立てば別れ別れて寒烏 井村おさむ
別れ別れての繰り返しが、吟詠されて生きてきた。
蛇の衣そっとしまいてお守りに 森田 広子
「そっと」などの促音便は吟詠するのに難しいだろうと思うけれど、反対にそこをひとつのポイントとして吟じられているようだった。蛇の衣は私も昔納屋でみつけてお守りにしていた。金運上昇と言われていたがそんなことはなかった。
青空へさしのべる手に梅開く 大石スミ子
春の喜びが感じられる。吟詠も楽しい雰囲気が。
奥山の又奥山の雪積もる 成田ヒデ子
吟詠されてすごく生きた句と。奥山を繰り返したことがしっとりしたリズム感の効果をだした。普通に読んでも余韻のある句だと。
雪解けや樋に流るる水冷た 松尾 正利
冷たいという感覚を、少し厳しいような詠いようで。リズムもいい。
句そのものがとてもおもしろい。あまりいろいろ言っていない句で周辺の言葉だけで完成させてリズムもいい。「にぎにぎし」を音で聞くとほんとに賑わしい感じ。
吟詠がすごく御上手だった(と素人ですが感じました)。聞いていると探す「間」が「時間」としてほんとに伝わってきて、最後に春雨がいつの間にか止んでいるような空間に居た。
/<当日の俳句やそのほかの入選俳句>
蕎麦掻や落人偲ぶ祖谷の里 滝川清一
〆飾るびくともしない五寸釘 成田ヒデ子
合わす手に子の幸願う初詣 奥田美智子
うぐいすの小さき嘴ホーホケキョ 山本茂美
お茶受けに軒の干柿はずし出し 土井清子
お囃子を背中で聞いて林檎飴 武田道子
観梅の枝引き寄せて紅たしか 上西眉
草に寝る腕の側に蕗の薹 平尾紅葉
健啖の揃う一家や千代の春 蓮池照子
桜咲く知らぬは浅野武士の花 坂東享男
参道にソースの香る初詣 安田五郎
祝宴の笙ひちりきや春の律 谷脇マリ子
正月や曽孫と並ぶ長い椅子 藤田陽子
底冷えをきて劇場の奈落見る 高塚梨花
ぞめき跡涼風ふいに秋知らせ 萩原彩
寺の鐘在所に響く去年今年 大塚正子
年の花ワルツ王聴く平和かな 多田八重子
春を待つ峰は陰りも明るさも 大賀毬
山間に青き睡蓮静もるる 柴田美智子
夜遊びが過ぎて寝に入るかじけ猫 佐野新一
何事も終わりありたり除夜の鐘 川岸敬子
加湿器のボコと音せり除夜の鐘 広瀬薫
格子戸のお茶屋通りの初時雨 柚木克子
警察もリレーをしてる冬日和 樽啓之
柔らかき幼児抱きて初日待つ 井村おさむ
傷病も卒寿も越ゆる父の春 藤田郁代子
鐘太鼓月も顔出す乱れ打ち 清水規代
千代の春硯の海の波さざら 井内胡桃
冬の月添う雲もなく森閑と 酒井富美代
帚木紅葉風がつるりと吹いていく 蔵本芙美子
/ 3月23日に徳島脇町のオデオン座で俳句と詩吟のコラボを行います
ひまわり冬扇会長の講演が10時からあります
勝浦町の「道の駅 ひなの里かつうら」への道中、地元の和菓子店の前に、寒桜:通称「勝浦夢桜」があります。古木のため数年前に伐採されてしまったのですが、その後根元より脇枝が伸び花を付けていました(写真:現在は葉桜に)。また、その木より根分けして植栽された若木が大きくなり、春を彩るようになっています。私も25年程前に頂き、お遍路さんが歩く沿道に植栽しました。
また、3月25日(火)~4月10日(木)の期間、生名ロマンの会主催にて「勝浦さくら祭り」が開催されます。夜桜のライトアップもされ、イベントも企画されていますので、句材探しの一助になればと思います。 ※石田白秋
3月9日(日)、好天に誘われ句材探しを兼ねて、阿南市羽ノ浦岩脇地区にある取星寺(すいしょうじ)周辺を散策しました。桜にはまだ早いと期待していなかったのですが、二三分咲きの桜を見つけ写真に収めました。地元のボランティアの人たちが早咲きの品種を植えてくれたそうです。立江寺(19番札所)まで続く「土佐街道」の修復・整備をしてくれているグループです。桜の木はまだ幼いですが、那賀川を背に一生懸命咲いていました。すぐ近くには、とくしま88景の一つに選定されている岩脇公園があり、3月下旬には桜まつりが開催され、そこから取星寺までの桜並木は見事なものです。是非お越しください。
なお、「取星寺-星を取る寺」というロマンチックな名前の由来は、御自身で検索して頂ければありがたいです。
会員の皆様からの情報や投稿をお待ちしています。
○内容
・支部等による活動の様子
・吟行句会
・名所や、見つけた穴場の情報 などなど
ご提供いただいた内容は、このページに掲載させていただきます。多くの方に発信し、情報を共有することで、各自の句作にも広がりが生まれるかもしれませんね。
○投稿先
・ひまわり俳句会のメールアドレス himawari-haikukaiのアドレス準備中です。
/ 山田百代
毎年吟行に訪れている阿南市長生町にある明谷(あかだに)梅林を紹介します。
○明谷梅林のいわれ
遠く平安の昔、弘法大師が唐より帰朝の折、一夜を明かしたことから明谷(あかだに)と呼ばれるようになったと語り伝えられているそうです。
早春、他の花に先がけ、馥郁たる香りを放つ梅はバラ科の落葉樹で、古くから梅暦として、また、松、竹と共にめでたい木として人々に愛され、親しまれてきました。 (梅林の説明書きから抜粋)
しかし、高齢化や後継者不足などにより、梅林は存続の危機を迎えています。それでも、梅農家や地元の人、協力してくれる方々の熱意と努力により、今年も梅開きにこぎつけたそうです。一週間前には固かった蕾は、寒波再来にもめげず開花が進んできました。ただ、日陰にある白梅はまだ時間がかかりそうです。一足早く咲いた紅梅は、満開を過ぎていました。県南にお越しの際は、一度お寄りください。
蔵本芙美子
/ (注:この挿絵はAI君が描きました)
WEP俳句通信VOL144の超結社句会「新12番勝負」を読んでみた。
なぜかと言えば、われらがひまわり会長・西池冬扇先生が、他結社の錚錚たる主宰先生方との句会に参加され丁々発止とやり合ったらしい、と聞いたのでさっそく読んでみたのだった。
一言で言えば、すごくおもしろかった。
どのようなページかを少しだけ紹介。
「玉藻」主宰・星野高士、「泉」主宰・藤本美和子のお二方がホストで、毎号ゲストを迎えての句会の様子が書かれている。その今号のゲストに「ひまわり」会長・西池冬扇、「豈」同人・筑紫磐井、「豈」ほか同人・なつはづき、「炎環」同人・吉田悦花の4人で、(本文中敬称を略させていただきました)各人5句投句の7句選。
展開は、まず高得点句からの選評から始まり、それは全員が必ずしゃべるので、自分の句についても(名乗りのない段階で)しれっと?評をしているのだけれど、そこがまず笑えてしまった。その句についての全選評が終るとフツーに名乗られており、でもほんとうはリアルにどのような雰囲気だったのか覗いてみたかったなあ。
冬扇先生の出句は
ただ白いだけで浮いてる冬の雲
御慶とて地域猫来て鴉来て
地球浮き元旦らしく光ってる
七種の籠に混じりて苜蓿
木枯の立体交叉くぐりけり
の5句で、とくに七種のと御慶の句が次点句になるなど好成績 !! 御慶の句は私も好きな句で、評のなかに宮沢賢治の童話みたいというのがあって、ほんとに賢治の世界だなあと。
評にはもちろん辛口コメントもあるけれど、皆さんのびのびと(という表現は先生方に失礼かもしれませんが、そこを敢えて言わせていただいて)楽しそうにコメントされておられ、読者側にも楽しい時間だった。また今回参加の6人のうち、5人の方が現代俳句協会所属ということであったが、そこは私にはよくわからず、どの句も新鮮で踊っていたように思いました。(やっぱり先生方の句には隙がないんだよね..)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
※この本の紹介を少し
「WEP俳句通信」の最新号VOL144です。
そのなかのP147~P157に「超結社句会新12番勝負」の記事が掲載されています。
なお、ほかにも冬扇会長の書かれた「いま、なお、なぜ虚子か 俳句の魔物再び」
「正岡子規『俳諧大要』私抄(その5)俳句の種類という章を読みながら」も掲載。
/第62回 徳島県俳句連盟大会案内
昨年に引き続き募集句のみの催しとなりました。
皆様には、奮ってご応募ください。
◇募集期間 2025年4月1日~6月30日
◇投句締切 6月30日(当日消印有効)
◇募集句 3句1組(雑詠・自作未発表であること・幾組にても可)
原稿用紙(400字詰)もしくはA4用紙(横置・縦書き)を使用。
作品の後に、郵便番号・住所・俳号(本名)、電話番号を明記。
◇投句料 1組につき1,000円(定額小為替・無記名利用のこと)
◇投句先 〒770-0021 徳島市佐古一番町12-7-502
第62回 徳島県俳句連盟大会事務局 吉田有子様 宛
◇投句資格 徳島県内関係者に限る
ひまわり俳句最新号から俳句や鑑賞を紹介します。
2025年2月号から人気のあった句
買初めは撫養街道の鯛焼屋 西條千津
頼まれて鬼の絵を描く一月末 川口恒星
参道の鳥居の前で今年来る 清水規代
産土へ田圃道抜け初詣 安喜律子
新幹線の尻尾光りて七日かな 岡花菜
星近し宇宙は近し除夜詣 藤村ひかり
初御空鍔よりかじる帽子パン 谷脇マリ子