つるぎ町半田2:見性寺(峠庵)〜建神社〜神宮寺
JR阿波半田駅から旧半田町役場方向へ車で10分、坂道を上りきったところに小野峠見性寺がある。東側の尾根に上がると大きな庚申塔が並び、眼下に半田の町並みが見える。
西側は急な階段で用水が流れており。町指定の有形文化財「天人飛雲の図(勤王画家森寛斎作)」がある。そこに松尾芭蕉の句碑が建っている。
雲雀よりうえに休ろう峠かな 芭蕉
句碑の裏面には天保十四年卯年三月とある。むろん芭蕉が訪れたのではない。半田の地では俳句が盛んだったことから地元の有志によってたてられたものである。
峠の北側からの眺望は四国三郎吉野川の流れと阿讃山脈のゆるゆかな尾根が見え、雲雀が下で鳴いているのが聞こえてきそうである。
福寿草つるぎの雪のおもはるる 宇山老谷
小野峠を下り、半田盆地の町並みの中にある延喜式神名帳に記載されている由緒正しい式内社。古くから地域の氏神として信仰されている。8月12日(旧暦6月30日)輪抜け(夏越の祓い)が行われて帰省した人たちも参加して賑やかである。
神社近くを流れる半田川周辺も合わせて散策できる。
半田川高きに町や桐の花 松瀬青々
糸ほどの雨光り降るねぎの花 大久保旅人
建神社から5分旧半田町役場の左手の車道を登った高台に龍頭山神宮寺がある。薬師如来を祀る真言宗御室派、新四国曼荼羅霊場69番札所。半田盆地を見下ろす美しい景観を有している。境内に大師堂、多宝塔が建ち。牡丹をはじめ四季折々の花が咲く。特に紅葉が見事、秋はもちろん若葉の頃も美しい。
車道とは別にやや狹いが旧車道を上っていくと右側に句碑がある。
下の町へ鐘ひびかせて花の散る 若松子帛
春の日数見よとや松の深緑 山下山水居
