入賞者と一口選評
特選二句
コテージの大き天窓二つ星 井内胡桃
半分を二人の嫁に大南瓜 松尾智子
入選八句
地引き網の真中を走る蛸三つ 川口厚子
土用干し梅酢に染まる妻の指 松岡才二
青鷺の腹まで浸けて秋暑し 清水規代
酷暑日のナナフシここに居たのかい 藤本紀子
赤蜻蛉急ぐ私の右ひだり 山下悦子
夏深しベースかすめる変化球 安田五郎
喜雨の音土の匂いの厨窓 平 弥生
浜昼顔白い小船の通り過ぐ 錦野絹子
一口選評
○コテージの大き天窓二つ星 井内胡桃 〈イメージがきれいで分かり易い〉
○半分を二人の嫁に大南瓜 松尾智子 〈南瓜に俳味〉
○地引き網の真中を走る蛸三つ 川口厚子 〈蛸はお土産〉
○土用干し梅酢に染まる妻の指 松岡才二 〈俳人は梅干づくりが好み〉
○青鷺の腹まで浸けて秋暑し 清水規代 〈面白い景〉
○酷暑日のナナフシここに居たのかい 藤本紀子 〈虫愛でる姫〉
○赤蜻蛉急ぐ私の右ひだり 山下悦子 〈急ぐが効いている〉
○夏深しベースかすめる変化球 安田五郎 〈新鮮な俳句の材料〉
○喜雨の音土の匂いの厨窓 平 弥生 〈自然界の音と匂いはすてき〉
○浜昼顔白い小船の通り過ぐ 錦野絹子 〈俳句らしい俳句〉
○玉虫の足を畳んで宝箱 生島春江 〈赤とんぼ唐辛子説のごとし〉 ○堀りたての土ごともらうさつまいも 田辺美葉 〈野趣味 句材としてもう一つ〉 ○秋されや向かいの山の屋根二つ 今岡京子 〈よくできているのだが〉
○しゃがみ込み畑仕事の案山子なり 武田道子 〈少し説明的〉
○一枚ごと稲穂の色に違いあり 斎藤いちご 〈この句材は多い〉
○静まると見せかけて増す蝉時雨 鎌村恭子 〈観察は良いが、今一歩〉
○うずうずと跳ねて二拍子街踊る 上地禎子 〈阿波踊りとは判るのだが〉
○亀の甲羅ホースの水で剥がれけり 丸岡扶左子 〈剥がれたら痛いに違いない〉
○川岸の川原撫子そよぎおり 今倉雅子 〈少し冗長〉
○土用丑狸小走り塀の脇 錦野斌彦 〈土用丑だから鰻を食べに?〉
○明日は亡き人といるごと大花火 松岡さつき 〈情はわかるが理に走っている〉
○無花果ジャム煮詰める指の痒みかな 鶴瀬 萩 〈面白いといえば面白い〉
○秋澄むや浮き彫りの富士の山肌 岩崎由宜 〈リズムをくずす理由がない〉
○お囃子や腕白戻る踊り連 吉田正子 〈町内会の趣が良い〉
○体操のあとの缶蹴り夏休 尾﨑宏子 〈新鮮だがもひとつ〉
○残暑には熱き晩茶の一服を 上荷千賀 〈誰しも的 悪くはない〉
○葭の秋子鷺見守る中州かな 中富はるか 〈悪くはない〉
○順を待つ法被揃いし月見祭 成田ヒデ子 〈なんの順番か〉
○猫じゃらし飽きもせずしてゆうらゆら 大賀 毬 〈ゆるい〉
○丹波太郎芭蕉の句碑はこちらです 山田百代 〈丹波太郎は面白いのだが〉
○点眼のまばたき二回羊草 大塚正子 〈下五の配合〉
○白シャツが熱波しずめて街の夕 佐野新一 〈最適の助詞か〉
○朝顔や鴨居の下の簾皺 坂本明召 〈悪くはない〉
○もの忘れ外来予約夾竹桃 横山かなめ 〈三題噺的〉
○包丁のくいこむ力南瓜よし 土井清子 〈あるある俳句〉 ○沁み渡るシメの鰯のつみれ汁 谷本健一 〈「沁み渡る」の使用について考えよう〉
☆今回生島さんと谷本さんの投句が不手際から掲載が遅れましたので後で加えさせていただきました。御両者をはじめ皆様にお詫び申し上げます。

俳句道場何時も楽しみにしております。
冬扇先生の一口選評とても勉強になります。
これからも投句させて頂き学びたいと思います。
宜しくお願い致します。
「特選を南風支部が独占!」くらいのタイトル付きで速報どうですか? 特選の2句はさすが!納得です
皆さんの言われる通り、冬扇先生の選評がとても勉強になり、楽しみでもあるので参加しています(もちろん結果も狙います!)
南風支部はほぼ全員が冬扇俳句道場に投句しています。
冬扇先生の選評とっても楽しみです…
結果を待つ間の少しの不安とワクワクした気持ち…とても素敵な時間だと感じます。これからも俳句道場に挑戦し、皆んなで楽しく学んていきたいと思います。