内藤昭文さんを偲ぶ

       随聞小話第十四回(ひまわり誌2023年3月号初出に一部加筆)

農具市

  出来のよき野菜をならべ農具市 森田峠 

 徳島の唯一の村、佐那河内では今年(2023年当時)も二月五日に「ふれあい祭り」を行う。農作物の品評会や文化祭という内容だが、早春に開かれるというところに趣があり、私もいつも参加させてもらっている。もしかしたら春の季語にある農具市の伝統なのかもしれないが本当のところはしらない。名誉村民で句友の内藤昭文さんが生前は会場の入り口に毎回大きな枝の蝋梅を活けてくれ、その香りも楽しみであった。そうそう祭りの工作コーナーで作った野鳥の巣箱を庭の木に架けてみた。一度小鳥が入ったのだが、犬に吠えられたのか、すぐに引っ越してしまい、それ以来空き家になっている。

    顔扇ぐ麦藁帽よ野の師父よ 冬扇 

(この俳句は内藤昭文さんを思い出しながら2024年の夏に作ったものです)

“内藤昭文さんを偲ぶ” への 1 件のフィードバック

  1. 川口厚子 より:

    森田峠の句から、農具市は農具だけでなく野菜(それも出来のよいのだけ)も売られていたことがわかる。農具市だとそれを使う農家の人だけの市になるが、佐那河内の「ふれあい祭り」のように農作物が沢山売られる方が一般の方の参加者もあり、賑わうし、農家の収入にもなる。今で言う百姓市かな。
    冬扇会長ご夫妻は、佐那河内の貸し農園で師匠に教わりながら野菜作りをしていたことがあったとか、巣箱も作ったのですね!

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