人間の「命」とは「老」とは:句集『悠哉』 

       波戸岡 旭 氏の句集  で2026年6月30日 出版うえっぷ

 波戸岡旭氏は 一見すると実直がそのまま服を着て歩いているような御仁である。たぶんこういう方はユーモアがにじみ出してくる方で、私の大好きなタイプの人物である。真面目そうなのも、そのはず、かつて大学の中国文學教授をなされていた。今は俳誌『天頂』の主宰をされている俳人である。実は波戸岡氏は昨年大病をなされ、ご自身は「一度死んだ」とおっしゃられている。この句集は「生還」後に上木されて、人間の「命」と「老い」(旭さんは1945年生まれ、私より1歳若い)の問題にこれだけ真摯な向き合い方をした句集は得難いと思う。とてもありがたい句集を読ませていただいた。

        ご遺体の脇に置きある膝毛布  旭(「悠哉」)

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