俳句は何を詠うのか:その10(随聞小話第046回)

「あっかんべ」        西池冬扇

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 「あっかんべ」

 かき氷あかあおみどりあっかんべ  富久田裕美

「あっかんべ」をしらない人は少ないかもしれないが、相手に向かって下まぶたを指で下げて赤い部分を出し、侮蔑や不同意をユーモラスに示すジエスチャー。あわせてを出すこともあり、舌だけでもあかんべという。主として子供が使用する。

この句は、かき氷を食べて染まった舌の色をお互いに見せあっているシーンであろう。近ごろのかき氷は驚くほど大きく写真バエにか、カラフルである。昔の駄菓子屋では単色でイチゴ、レモン、メロンであった。ついでに蘊蓄をかたむけると関東は器にシロップを入れた上にかき氷をしゃりしゃりと乗せ、関西は氷の上からシロップをかけた。

この句は声を出して読むとア音の母音が多いので明るく響いてくる。俳句の世界に子供の言葉あそびは一種独特の興趣が生まれて楽しい。

“俳句は何を詠うのか:その10(随聞小話第046回)” への 3 件のフィードバック

  1. 新井義典 より:

    こういう俳句の作り方もあっていいと思います。上手く嵌まると楽しい俳句になるでしょう。

  2. 川口厚子 より:

    遊び唄などに出てくるフレーズは、語呂やリズムがいいし、誰もが知っていて、何らかの思い出や郷愁とも結びついていて、何より楽しいですよね!
    どういう場面で使うか、腕の見せどころ。使ってみたいです!

  3. Tohsen より:

    俳句で言葉の魔力を十分に発揮させましょう

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