D034 大神子海岸・日峰山展望台
日の峰の稜線濃ゆし雲の峰 藤森いぶき 松苗吟行
小神子坂手折りし音の夏わらび 藤森いぶき 松苗吟行
青柿の丸まる太る小神子谷 小谷史井 松苗吟行
小神子坂梅雨明けの風潮くさき 曽谷真澄 松苗吟行
カンナ燃ゆ小神子浜坂幾曲り 青山文夫 松苗吟行
磯の香を簾にまとい蜑の家 喜来富士子 松苗吟行
操車場鉄音春の山に来る 今枝立青 航標吟行
海を背に春日まぶしむ人となる 黒川つとむ 航標吟行
花の山折箱に似し港見ゆ 森内赤兎 航標吟行
昼の峯山の風また海の風 武田まさる 航標吟行
航く船の春白浪を前うしろ 吉田汀史 航標吟行
賽銭箱春疾風湧く海に向く 山岡甫冬 航標吟行
浦展望湾に奥まる浜春愁 市田恒治 航標吟行
いつか来し鉄路に薺咲く港 富永眉峰 航標吟行
春の海浮の音符を見ていたり 大島宏昭 航標吟行
うららかにみどりの小舟ひきあげる 和久利甫 航標吟行
年寄りの兄と弟春の山 脇屋善之 句集「善」
老鶯の声の沁みたる坂を踏む 脇屋善之 句集「善」
山頂に音立てて剥く夏蜜柑 脇屋善之 句集「善」
虎杖を手折りきれいな音立ちぬ 脇屋善之 句集「善」
蝉の穴師恩の深さ量されず 脇屋善之 句集「善」
D035 ステーションパーク・タヌキ公園・金長タヌキ像
作り滝音豪快にせまり来る 加林 悠 松苗吟行
陶狸の背中をしぶく作り滝 松田可奈子 松苗吟行
白南風や出べそ丸だし陶狸 西本 潤 松苗吟行
作り滝飛沫背に浴ぶ陶狸 福島初子 松苗吟行
作り滝音を前なる狸像 曽谷真澄 松苗吟行
秋うらら民話に残る陶狸 細木美知子 松苗吟行
狸社についで参りや初句会 小谷史井 松苗吟行
手を打てば勢たばしる作り滝 喜来富士子 松苗吟行
裸婦像の壺より溢る春の水 西本 潤 句集「十三夜」
草の花入日かがよう狸里 西本 潤 句集「十三夜」
人間を覗きに来たる狸かな 福島せいぎ 「福島せいぎ句集」
阿波狸古戦場跡春落葉 福島せいぎ 「福島せいぎ句集」
花水木狸里より咲きにけり 太田青潮 阿波歳時記
手花火に浮かんでは消ゆ陶狸 若山かおる 阿波歳時記
紅灯の路地の狸も顔馴染み 岩田公次 句集「辺土」
D036 小松島港
白子よく乾く紀州の見ゆる日は 岩田公次 句集「辺土」
船つくる日除の中をつばくらめ 岩田公次 句集「辺土」
鯊釣に割つて入つて話好き 岩田公次 句集「辺土」
鯊釣のをばさんが来る椅子提げて 岩田公次 句集「辺土」
航路消ゆ寂れし港合歓の花 貝出 節 松苗吟行
寂れたる港彩る花水木 澤井英子 松苗吟行
夾竹桃咲いて港を遙かにす 谷中隆子 句集「くれなゐに」
夏潮に傷の錆びゆく異国船 谷中隆子 句集「くれなゐに」
みどりの日港はいづも濡れてゐし 脇屋善之 句集「禱」
まつ新な腹が真上に冬かもめ 脇屋善之 句集「善」
みなとあをくつめたくメリケン粉の荷上げ 脇屋善之 句集「祝福」
花水木銅鑼の音とどく港町 桜間ゆり子 阿波歳時記
はなみずき暮を白めて港町 滝桂杖 阿波歳時記
港町月の直下の大花火 吉野ミツエ 阿波歳時記
群集に花火の空の広さかな 原田一郎 阿波歳時記
はからずも花火のさなか入港す 河野穣 阿波歳時記
ぼうたんに傘さしてあり港町 松田千鶴 阿波歳時記
海からの風の通い路合歓の花 西岡美江 阿波歳時記
花水木港にありし双眼鏡 小林三冶子 航標吟行
一湾に船ひしめきて緑雨かな 土居あや女 航標吟行
山藤や荒立つ沖に船を置き 長篠旅平 航標吟行
ぎしぎしや古き港の潦 三並富美 航標吟行
海かけて残花に荒き風雨かな 吉田汀史 航標吟行
埠頭駅なりし蓬の長けにけり 泉美予子 句集「つりしのぶ」
税関の玻璃の漆黒冬かもめ 泉千草 文芸集「まつかぜ」
潮騒の夜明け五月の耳二つ 関政明 随想集「遠花火」
車椅子ずらりと並び花火待つ 関政明 随想集「遠花火」
まつ白なフェリーを乗せし青葉潮 関政明 随想集「遠花火」
D037 弁天山公園(金磯弁財天・砲台跡)
ぼろぼろの防空壕や土用波 脇屋善之 句集「善」
靴持ちて晩夏の波を横に踏む 脇屋善之 句集「善」
本当の自分と歩く春の浜 脇屋善之 句集「善」
土地区画整ひし碑の時雨けり 脇屋善之 句集「善」
浜木綿のみどりのつよき葉のたわみ 脇屋善之 句集「祝福」
アコウ樹の気根伸びゆく梅雨晴れ間 多田純子 航標吟行
白扇の寄せ書きの誤字生き生きと 脇屋善之 航標吟行
風光る弁財天の土俵跡 泉千草 航標吟行
枯蔓を引くや動きし沖の船 上田護 航標吟行
けものの香ひそめて弁財天の春 角幸代 航標吟行
自転車で春の渚に乗り込めり 吉田汀史 航標吟行
弁天は男に怖し磯巾着 和久利甫 航標吟行
風の浜ちぎれ若布が彩れり 今枝立青 航標吟行
いたわりをまず言葉とし春落葉 五味靖 航標吟行
益荒男像挙手す余寒の弁財天 西條泰弘 航標吟行
海と空もののはじめを秘めかすむ 清水琴 航標吟行
足元の修羅しんしんと落つばき 梅澤昌子 航標吟行
何処からも風吹いて来る犬ふぐり 小山やす子 航標吟行
手を打てば寄つてくる浪万愚節 佐藤万紀 航標吟行
春愁や磯辺の句碑は読み難く 橋本悦代 航標吟行
