随聞小話第3回(初出:ひまわり2022年4月号)(西池冬扇)
雑草という呼び方は植物に失礼だ。反対に、山野草というと少しマニアックな感じがする。俳句に植物を詠み込むときは、一つ一つきちんとした名前で呼んであげたいものである。だが、いざとなると多くの草花の名前がわからない。このごろは便利だから、吟行で出会った植物は気軽にスマホで写して、あとでゆっくり調べることにしている。その場で判別してくれるアプリもあるが、私はあまり活用していない。オオイヌノフグリが日溜まりに咲きだすとホトケノザとかジゴクノカマノフタとか次々と見つかるようになる。それにつけてもそれぞれ愉快な名前を持っているものだ。
オオイヌノフグリ踏むとか踏まぬとか 冬扇

